昔々、天帝が星空を支配していた頃、天の川の西の岸に、織女(しょくじょ)という天帝の娘が住んでおりました。織女は機織り(はたおり)がたいへん上手で、彼女の織った布は雲錦と呼ばれ、色も柄も美しく、丈夫で着心地も軽い、素晴らしいものでした。
一方、天の川の東の岸には、牛飼いの青年、牽牛(けんぎゅう)が住んでおりました。牽牛は、毎日天の川で牛を洗い、おいしい草を食べさせたりとよく牛のめんどうをみる、働き者でした。
天帝は、くる日もくる日も、働いてばかりいる娘を心配して、娘の結婚相手をさがすことにしました。そして、天の川の向こう岸に住む牽牛をみつけると、2人を引き合わせ…
「おまえたち2人は、まじめによく働く。牽牛よ、わしの娘、織女と夫婦(めおと)にならぬか?」牽牛は「天帝様、私のような者には、夢のようなお話しでございます。ありがたくお受けさせていただきます」
天帝は、くる日もくる日も、働いてばかりいる娘を心配して、娘の結婚相手をさがすことにしました。そして、天の川の向こう岸に住む牽牛をみつけると、2人を引き合わせ…
「おまえたち2人は、まじめによく働く。牽牛よ、わしの娘、織女と夫婦(めおと)にならぬか?」牽牛は「天帝様、私のような者には、夢のようなお話しでございます。ありがたくお受けさせていただきます」
織女も、働き者の牽牛をたいへん気に入り、2人はめでたく夫婦となりました。
ところが、一緒に暮らすようになると、2人は朝から晩まで天の川のほとりでおしゃべりばかりをしています。
これを見た天帝は「おまえたち、そろそろ仕事をはじめたらどうだ?」
といましめますが、牽牛と織姫は「はい、明日からやります」
と答えるばかりで、いつになっても仕事をはじめるようすがありません。
織女が布を織らなくなってしまったため、天界にはいつになっても新しい布が届きません。また、牽牛が世話をしていた牛たちも、やせ細って、次々に倒れてしまいました。
業を煮やした天帝はとうとう、2人を引き離してしまいました。
ところが、あまりに仲むつまじかった二人。今度は離れ離れになってしまった悲しさと、二度と会えない相手を思うばかりで、やはり仕事所ではなくなってしまいます。
これに困り果てた天帝は、「お前達が今まで通り真面目に仕事をしていくのなら、年に一度、7月7日だけは会う事を許してあげよう」という約束としました。
ところがある7月7日、雨が降って川の水かさが増してしまい、川を渡る事が出来なくなってしまいます。川下には船がありますが、舟人は船を出してくれません。
楽しみにしていた年に一度の日、それなのに愛する牽牛様に会うことが出来ないと銀の川のほとりで織女が泣いていると、どこからか鵲(かささぎ)の群がやってきて川に橋を架け、織女を牽牛の元へ渡してあげました。
ところが、一緒に暮らすようになると、2人は朝から晩まで天の川のほとりでおしゃべりばかりをしています。
これを見た天帝は「おまえたち、そろそろ仕事をはじめたらどうだ?」
といましめますが、牽牛と織姫は「はい、明日からやります」
と答えるばかりで、いつになっても仕事をはじめるようすがありません。
織女が布を織らなくなってしまったため、天界にはいつになっても新しい布が届きません。また、牽牛が世話をしていた牛たちも、やせ細って、次々に倒れてしまいました。
業を煮やした天帝はとうとう、2人を引き離してしまいました。
ところが、あまりに仲むつまじかった二人。今度は離れ離れになってしまった悲しさと、二度と会えない相手を思うばかりで、やはり仕事所ではなくなってしまいます。
これに困り果てた天帝は、「お前達が今まで通り真面目に仕事をしていくのなら、年に一度、7月7日だけは会う事を許してあげよう」という約束としました。
ところがある7月7日、雨が降って川の水かさが増してしまい、川を渡る事が出来なくなってしまいます。川下には船がありますが、舟人は船を出してくれません。
楽しみにしていた年に一度の日、それなのに愛する牽牛様に会うことが出来ないと銀の川のほとりで織女が泣いていると、どこからか鵲(かささぎ)の群がやってきて川に橋を架け、織女を牽牛の元へ渡してあげました。
二人は今でも7月7日には、会う為に天の川の岸にやって来て結ばれます♡
素敵な日となりますように☆